東京都市大学
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地域社会との連携に関する取り組み

活動報告

地域住民の方々と尾山台小学校の児童を対象にしたワークショップを開催しました

8月8日(月)、本学二子玉川夢キャンパスにおいて、尾山台小学校の児童1~6年生約60名が参加する、「尾山台小学校サマーワークショップ」を開催しました。たくさんの児童が、さまざまな実験を通して、楽しみながら科学や物理の不思議に触れる体験をしました。

本イベントは、同小学校と本学・世田谷キャンパスまでの通学途中にある商店街「ハッピーロード尾山台商店街」の地域住民の方々と一緒に企画しているワークショップです。

この日、先生を務めたのは、本学工学部の岡田往子准教授と共通教育部の杉本裕代講師、そしてボランティアの学生たち。まず、尾山台小学校の渡部校長先生より、貴重な体験の場への期待を込めた挨拶に続き、小学生たちの元気いっぱいの「よろしくお願いします!」の声から、ワークショップはスタートしました。児童たちが体験したのは、レモンで電池を作る実験と3つの光の実験とEnglish Karuta。英語に親しみながら科学を学ぼうということで、アメリカ人の学生も参加し、英語で実験を説明するシーンもありました。

「レモン電池を作ろう」という実験では、輪切りにしたレモンに銅と亜鉛の板を差し、コードでつないでいきます。つないで一周した先の小さな電球が光ると「わぁ、点いた!」と驚きの声が漏れました。その一方で、上手く電気が流れない子どもたちが、ひとつずつ手順を踏むことの大切さを学ぶ姿も見られました。

光の実験では、偏光板にセロテープを小さく貼っていきます。その上にもう1枚の偏光板を重ね、2枚の偏光板を覗くと、何でもなかった黒い板に鮮やかな色が現れて見えました。子どもたちは大はしゃぎし、次々にセロテープを貼るのに夢中になっていました。

他にも偏光板を使った光の実験はあり、そこではマジックのような不思議な体験ができました。2枚の偏光板を筒上にして並べてくっつけると、不思議なことに、間に壁があるように見えるのです。でも、鉛筆はすんなりと筒の中を通過し、何の壁もないことは明らか。目の前で起きる不思議な現象に、子どもたいの目はまん丸に。好奇心がむくむくと膨らんでいく様子が伝わってくるようでした。

最後の光の実験は、光を使った万華鏡づくり。紙コップと分光シートを使ってつくる万華鏡は、想像以上にきれいな光景を生み出したようです。「すごい!」「虹が出てる!」といった驚きの声に、指導する学生も喜びの表情を浮かべていました。この実験では途中、針を使って紙コップに穴をあける作業があり、実験には緊張感を持って取り組むことが必要なことも学んでいました。

そして、子どもたちが一番ヒートアップしていたのが、English Karuta。英語の3つのヒントを頼りに、キャラクターや有名人などのイラストの取り札を取り合います。テーブルに乗り出すようにして、必死に札に手を伸ばす子どもたち。カルタという馴染み深いゲームも、英語を使用することで一気に新鮮さを増したのかもしれません。

全員が5つのワークショップを体験した頃には、2時間という予定時間をあっという間に迎えていました。6年生の参加児童が代表してしっかりとお礼を伝え、サマーワークショップは終了。多くの保護者の皆様にも参加していただき、総勢100名を超える、ワクワク・ドキドキ満載のワークショップとなりました。この体験が、夏休みのいい思い出となったと共に、科学や物理への興味の芽が生まれるきっかけになれば幸いです。

本学では、教員及び学生が研究活動を通して地域とのコミュニケーションの形成を図るとともに、本ワークショップをはじめとした学内外での教育活動で地域の方々と触れ合うことで、地域社会への貢献に取り組んで参ります。

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