東京都市大学
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地域社会との連携に関する取り組み

活動報告

平成28年度「等々力地区防災塾」に共通教育部・岡山理香准教授と学生が参加しました

講評する共通教育部・岡山理香准教授

2016年7月27日(水)、世田谷区役所・玉川区民会館にて開催された「等々力地区防災塾」に、本学共通教育部・岡山理香准教授と本学学生が参加しました。平成7年の阪神・淡路大震災は都市部で起きた災害として多くの教訓を残しました。近年は、首都直下地震、南海トラフ地震等の発生が懸念され、防災への取り組みが喫緊の課題となっています。このような状況の中、平成25年に「災害対策基本法等の一部を改正する法律」が制定され、「市町村の住民から地区防災計画を提案できるこことする」が明記されました。

この防災塾は平成26年度に発足し世田谷区・等々力地区における自然特性及び社会特性を踏まえ、住民自治の強化と地域防災力の向上のため「等々力地区防災計画」を作成することを目的として開催されています。岡山准教授は、世田谷区教育委員会・地域運営学校委員であることから参加依頼を受け、今回で3回目の参加となります。今年は、これまでの防災塾にて出てきた意見を集約した「等々力地区防災計画(案)」を元にこれを完成させることを目標として議論が行われました。議論の中では、計画書に補足事項、変更点などをその場で議論し、本学学生も積極的にこれに参加しました。これまで27団体が参加し議論を交わした防災塾でしたが、その多くの意見が盛り込まれた計画(案)が作成される運びとなりました。

ただ、議論の中ですぐに決定しがたいことなど今後の課題として残されたものもあります。学生からは「防災に対する地区の様々な活動を知らなかった」という感想も述べられ、20〜30代の年齢層に防災への取り組みに参加してもらえるような、例えばSNSを活用した仕組み作りが必要だという意見も出されました。最後の岡山准教授の講評では、震災以前は「備えあれば憂いなし」、震災が起こったら「臨機応変」、震災後は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という諺にしたがって、これまでに起こった災害を忘れずに、日頃から食料や防災グッズなどの準備をし、震災が起きた時は、柔軟な対応をすることが重要だということが述べられました。防災についてさまざまに考えさせられるよい機会となりました。

今回参加した防災塾の内容が反映された「等々力地区防災計画」は世田谷区に提出され、地区の防災計画の基本となります。地区の防災活動としては、玉川消防署による河川敷での震災訓練が11月19日に計画されています。日頃から防災意識をもって積極的に情報収集・訓練参加することが大切です。

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