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活動報告

第21回「神奈川産学チャレンジプログラム」にて、本学の3グループが入賞しました

第21回「神奈川産学チャレンジプログラム」にて、本学の3グループが入賞し、2025年12月16日(火)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)アネックスホールにおいて、表彰されました。

「神奈川産学チャレンジプログラム」は、神奈川県内の大学と一般社団法人神奈川経済同友会に加盟する企業・団体との学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペです。第21回となる今年度は、18大学185チーム、842名の学生が参加し、36社の設定した実際の経営課題に基づくテーマに取り組み、解決策を研究して提案しました。

表彰式では、それぞれの企業から表彰状を授与され、企業の方や他大学の受賞者と交流しました。

以下に、入賞した取り組みをご紹介します。


<最優秀賞>松下チーム

(環境学部・環境創生学科[指導教員:丹羽由佳理准教授])

松下チームは、三井住友海上火災保険株式会社が提示した「『マルチシナリオ&30時間先』水災害リスク予測ソリューションの企業向け活用ケースの創出」をテーマに研究を行いました。特に、水害リスクが高い東京都江東5区に着目し、民間高齢者施設の避難支援を中心とした活用モデルを検討しました。

本研究では、浸水想定区域や浸水継続時間などのデータをGISで分析し、高齢者施設が直面する避難の困難さや判断の遅れといった課題を明確にしました。その上で、30時間前から複数の災害シナリオを提示できる予測データを活用し、早期の避難判断や準備を可能とするクラウドサービスの活用モデルを提案しました。入居者の安全確保に加え、企業の事業継続や社会的責任の観点からも有効性が示され、防災と経営を結び付けた実践的な内容となりました。


<最優秀賞>山口チーム(人間科学部・人間科学科[指導教員:宮川哲弥准教授])

山口チームは、京浜急行株式会社が設定した「子育てしやすい沿線の実現に向けた施策の立案」をテーマに研究を行いました。少子化が進行する中で、公共交通機関が子育て世帯にとって利用しやすい環境を整えることは、地域全体の課題となっています。

本研究では、文献調査に加え、大学生や子育て世帯へのアンケート調査、実際の鉄道利用を通じたフィールドワークを実施し、心理的・物理的・社会的な課題を整理しました。その上で、「子どもがいて当たり前の空間」を目指し、子育て応援席の設置、車内アナウンスの工夫、沿線の景色や地域資源を紹介する情報発信といった具体的な施策を提案しました。これらの取り組みは、子育て世帯の不安軽減だけでなく、一般利用者の意識変容を促し、沿線全体で子育てを支える環境づくりが意識されています。

<優秀賞>

高橋チーム(デザイン・データ科学部デザイン・データ科学科[指導教員:蓮池公威教授])

高橋チームは、イチコーエンジニアリング株式会社が提示した「業務管理・生産管理・品質管理におけるAI・DX活用の有用性検討と、活用方法の提案」をテーマに研究を行いました。同社は多品種少量生産を特徴とする中小製造業であり、高い技術力を有する一方、知識やノウハウが個人に依存しやすいという課題を抱えています。

本研究では、メンバー6人の内、半数が1年生という構成の下、企業訪問やヒアリング、業界調査を通じて現状を丁寧に分析し、デザインシンキングの手法を用いて課題を整理しました。その結果、社員一人ひとりが持つ暗黙知を組織全体で共有する仕組みの必要性を明らかにし、AIやデジタル技術を活用した知識共有プラットフォーム「イチコー・ディスカバリーフォレスト」を提案しました。この仕組みにより、技術や経験の可視化と継承を促進し、組織全体の技術力向上と社員のモチベーション向上を同時に実現する可能性を示しました。

表彰式の様子①
表彰式の様子②

<関連するリンク先>
神奈川産学チャレンジプログラム