東京都市大学
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地域社会との連携に関する取り組み

活動報告

「プラチナ未来人財育成塾」を開催しました

2024年8月8日~11日の期間、世田谷キャンパスにて「プラチナ未来人財育成塾」を開催しました。(主催:一般社団法人プラチナ構想ネットワーク)

全国の中学生を対象に、プラチナ社会(※1)の実現に寄与する「未来人財」の育成を目的に開催されるこの塾において、本学は3つの役割で参画しました。

一つ目は、全国各地から集まった中学生、チューター(大学生、シニア)の交流や意見交換が円滑に進むよう、開催初日(8日)、夢キャンコミュニケーターの学生3名が、新聞紙タワーをテーマとしたアイスブレイクの企画運営を行いました。新聞紙6枚とテープを使っていかに高いタワーが作れるかというルールを設定し、8班42名の多世代交流を図りました。

二つ目として、野城智也学長がプログラムの2日目(9日)に「サステナブルな建築ってどんな建築?」をテーマに講義を行いました。地球温暖化の構造、建築工程における地球温暖化ガスの排出、建築におけるゼロエミッションなどについて解説した後、野城学長がかつて携わり、空調設備、LED照明、人工知能による制御など、ZEB(※2)の先端技術を結集させた建物を紹介しました。その後、近年はZEB建築が増えている一方で、どの範囲で測定して評価するかの合意が曖昧になっていることを指摘し、結果の華やかさでなく、実質的なサステナビリティ(持続可能性)ひいては物事の本質を見極める能力を磨くことの大切さを説きました。

最後に夢キャンコミュニケーターの学生10名が、4日間に亘り、議論の進行・まとめ役を行う大学生チューターとして中学生の学びをサポートしました。
中学生と一緒に各種講義を受け、グループワークで一緒に議論する経験は、学生にとっても未来の社会を考える良い機会となりました。

(※1)プラチナ社会:主催法人が掲げる「エコロジーで」「資源の心配がなく」「老若男女が全員参加し」「心もモノも豊かで」「雇用がある」社会のこと
(※2)ZEB(ゼブ):ZEB(ゼブ)とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」のことで、基準一次エネルギー(空調、換気、照明、給湯、昇降機、その他)の消費量を削減したもの【省エネ】と、エネルギーを創ったもの【創エネ】をプラスして、正味で100%以上省エネしようとしているビルのこと

TCUホールにて4日間に亘って行われた未来の「プラチナ社会」について考えるグループワークの様子
新聞紙タワーのアイスブレイクを進行する夢キャンコミュニケーター学生
柔らかい新聞紙をどのように積み上げるか試行錯誤する参加者
野城学長による講義「サステナブルな建築ってどんな建築?」
講義を聴講する79名の参加者
発表に向けて、中学生をサポートする夢キャンコミュニケーターの学生
4日間をかけてグループで議論したことを発表する参加者

<関連するリンク先>
一般社団法人プラチナ構想ネットワーク