東京都市大学
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地域社会との連携に関する取り組み

活動報告

第19回「神奈川産学チャレンジプログラム」にて、本学の4グループが入賞しました

第19回「神奈川産学チャレンジプログラム」にて、本学の4グループが最優秀賞及び優秀賞を受賞し(参加は8グループ)、2023年12月12日(火)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)のアネックスホールにおいて、表彰されました。

「神奈川産学チャレンジプログラム」は、神奈川県内の大学と一般社団法人神奈川経済同友会に加盟する企業・団体との学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペです。第19回を迎えた今年度は、18大学186チーム、887名の学生が参加し、37社の設定した実際の経営課題に基づくテーマに取り組み、解決策を研究して提案しました。

表彰式では、それぞれの企業から表彰状を授与され、企業の方や他大学の受賞者と交流しました。
以下に、入賞した取り組みをご紹介します。

<最優秀賞>長沼チーム(都市生活学部都市生活学科・マーケティング研究室[指導教員:北見 幸一准教授])

京急建設が設定した「京急建設の知名度を向上させるための施策の提案」に取り組みました。学生を対象に行ったアンケート、インタビュー形式の調査結果から、ライブや音楽フェスティバルが若年層の印象に残る体験に挙げられたことから、この傾向を生かした新規事業「京急建設サウンドステージ」を提案しました。具体案として、若年層に同社の名前とブランドを広く浸透させることを目的とした音楽フェスティバル「京急建設Presents~究極の計9曲フェス~」を開催し、京急グループが運営する京急油壷温泉キャンプパークを会場に、他社との共同開催やSNSを活用した情報発信、学生向けの採用活動をサポートする施策について提案しました。


<最優秀賞>寺尾チーム(環境学部環境創生学科・丹羽研究室[指導教員:丹羽 由佳理准教授])
株式会社京急ストアが設定した「もとまちユニオンのいずれかの店舗において若者に週3回以上来てもらうためのアイディア」に取り組みました。京急ストアアプリと他社アプリとの比較及び昨今若者間で流行している育成系ゲームに関する現状分析を行った後、近年の消費形態がモノ消費からコト消費、トキ消費(※)に変化していることや、来店の際にポイントを貯める「ポイ活」が注目を集めていることに焦点を当てた結果、ゲームアプリケーション「HAYAMARM」の開発を提案しました。もとまちユニオンに来店することで、ゲーム内で農作物を育てることができ、また育てた農作物はゲーム参加者に届くという内容で、育成が簡単に実生活に結びつくことから、スーパーマーケットへの意識向上を図っています。また、ゲーム参加者に届ける農作物は、何らかの理由で市場に出せないものとし、地産地消やフードロスの削減といったSDGsにも配慮しています。


<優秀賞>深澤チーム(環境学部環境創生学科・丹羽研究室[指導教員:丹羽 由佳理准教授])
相鉄ホールディングス株式会社が設定した「お客様、地域、行政等と相互連携することによるショッピングセンターの新たな可能性」に取り組みました。全国的な事例と比例して、相鉄線周辺の環境においても、①少子高齢化の進行、②新型コロナウイルス感染症による生活変化、特に高齢者の社会的孤立の増加、③子育てと仕事との両立における環境やライフスタイルの変化 が生じていることをデータや数値を用いて指摘しました。これに対応する提案として1点目に「世代間交流の促進を図る多機能型コミュニティルームの創出」を挙げ、既存施設の空きスペースを「多機能型コミュニティルーム」に改修することで、コロナ禍で加速したテレワークや社会的孤立者の深刻化、地域連携の希薄化に対応できることを説明しています。また2点目には、企業主導型の保育施設をショッピングセンター内に設置することを提案し、共働き世帯の割合が増えた近年、横浜市のニーズ調査で明らかとなった「仕事と保育の両立」「良好な保育内容・保育環境の提供」に対応できる施設の必要性を説明しています。

<優秀賞>緒形チーム(環境学部環境創生学科・丹羽研究室[指導教員:丹羽 由佳理准教授])
江ノ島電鉄株式会社が設定した「公共交通を活用した高齢者の外出機会の創出、促進案の提案」に取り組みました。高齢単身世帯の増加がもたらす深刻な問題に対応するため、まずは地理情報システム(GIS)を利用し鎌倉市の地域ごとの分析を行った結果、特に高齢化率の高く公共交通機関や食料品店、医療施設の少ない腰越・津地域を対象に絞りました。当該地域の住人が快適な外出をするための新しい交通手段としてコミュニティバス「マチイチバ号ほすぴたるん」を提案し、コンセプトや利点、実装に向けた具体的な施策(ルートや費用対効果、広報手段等)についても説明しました。

(※)モノ消費:消費者がお金を使うときに商品の所有を重視する消費行動
  コト消費:その商品を所有すること、サービスを利用することによって得られる経験や体験を重視する消費行動
  トキ消費:博報堂生活総合研究所が提唱した概念で「その日」「その場所」「その時間」でしか体験できない消費行動

<関連するリンク先>
神奈川産学チャレンジプログラム