活動報告
「せたがやeカレッジ 公開講座」を開催しました
2023年10月29日、本学TCUホールにて「せたがやeカレッジ 公開講座」を開催しました。
「せたがやeカレッジ」のサイトリニューアルを記念して行われた本講座では、まずイントロダクションとして、同サイトの紹介と「せたがやeカレッジ」を構成する6大学の教職員から生涯学び続けるためのヒントやポイントなどについて紹介がありました。本学からは小林茂雄教授(せたがやeカレッジ代表、建築都市デザイン学部建築学科)が、大人の学びは子どもと異なり、新しいことを吸収するだけでなく、これまで自身が経験してきたことを見つめ直し、再度学ぶきっかけになると述べました。
第一部では、「地層から読み解く東京23区唯一の渓谷 等々力渓谷の成り立ち」をテーマに理工学部自然科学科・萩谷宏准教授が講演しました。関東地方は台地と低地で構成されていること、多摩川が砂や礫を運ぶまたは海面の上昇と低下を繰り返すなどによって作られた平坦面に“東京”という大都市圏が作られていることなどを、地形の断面図などを用いて説明した上で、等々力渓谷は台地が深く削り込まれることによって形成されているため、“東京”の地層が断面として観察できると解説しました。
第二部では、「野毛大塚古墳の魅力と出土品」をテーマに、昭和女子大学人間文化学部歴史文化学科・小泉玲子教授が講演されました。調査開始から継続的に調査に携わられてるご自身の経験談や調査時の写真などを用いながら、野毛大塚古墳は帆立貝式の前方後円墳で周溝を含めた規模が100メートルを超える大型であること、5世紀前半(古墳時代中期)の築造で埋葬の中心となる主体部が4基あること、それぞれの主体部から発掘された副葬品、古墳外側の葺石や埴輪などについて特徴を説明され、その特徴が近畿地方の古墳と似ていることから、関係のあった可能性があると考察を述べられました。
当日は世田谷区民をはじめ約80人の参加があり、関心を持ってご聴講いただきました。
<関連するリンク先>
・「せたがやeカレッジ 公開講座」を開催します(10/29)
・せたがやeカレッジ
・地層から読み解く 東京23区唯一の渓谷 等々力渓谷の成り立ち 前編(せたがやeカレッジウェブサイト)
・地層から読み解く 東京23区唯一の渓谷 等々力渓谷の成り立ち 後編(せたがやeカレッジウェブサイト)
・世田谷区