東京都市大学
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地域社会との連携に関する取り組み

活動報告

2019年度「都市大留学生カフェ」を開催しました(12/10、1/16)

2019年12月10日(火)と2020年1月16日(木)に、中川西地区センター(神奈川県横浜市)にて、「都市大留学生カフェ(第13回、第14回)」を開催し、横浜キャンパス近隣住民の方々がそれぞれ30名、25名参加されました。

「都市大留学生カフェ」は、本学と都筑区、NPO法人ぐるっと緑道が主催し、本学と地域の方々との相互理解を深める「小さな国際交流」として回を重ねています。

第13回<インドネシアの文化>
プレゼンター:メディア情報学部情報システム学科 2年 ファリダ・プトリさん

まず、国の概要として、イスラム教徒(80%以上)、ヒンズー教徒、仏教徒が尊重し合いながら暮らし、多様な宗教の共存することなどが紹介されました。その後、子どもの名前のつけ方、民族衣装のバティック、イスラム教徒の女性が身につけるヒジャブなどの文化について、豊富な写真を交えて、楽しく語られました。ちなみに、インドネシアの一般的な名前には苗字がなく、ファリダ・プトリさんの「プトリ」は娘という意味で女性に多く、男性には息子の意味の「プトラ」のつくことが多いそうです。
プレゼンテーションの後の質疑応答では、断食月(ラマダン)の意味(断食するだけでなく、喧嘩をしたり人の悪口を言ったりしないなどイスラムが教える平和な世界を実践する期間であること)、礼拝で唱える言語(公用語はインドネシア語だが、お祈りはアラビア語)、ハラール(イスラム法で合法なもの)など、イスラムの教えや暮らしに関心が高まり、参加者の理解を深めました。

第14回<スリランカの文化>
プレゼンター:環境情報学研究科博士課程 3年(伊坪研究室)
アベナヤカ・アミラさん

スリランカの産業として、旧国名(セイロン)を冠した紅茶「セイロンティー」や稲、ココナッツの栽培が盛んであること、食文化としてカレーが主食であることなどが紹介されました。また、大統領も務めたジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ氏が、サンフランシスコ講和会議に当時のセイロン代表として出席し「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」と仏陀の言葉に依拠した演説をしたことが、戦後、日本の国際社会復帰へ大きな後押しとなったという両国の深い関係を表すエピソードも紹介されました。その後、紅茶産業に携わりたい人は多いか(茶園オーナーになりたい人は多いが、茶摘みなどの従業員は労働環境が厳しいので人気がない)や、中国の租借地となったハンバントタ港をはじめ、インド洋を巡るパワーバランスに関する質問に対しスリランカの政情が説明されるなど質疑応答がありました。

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